6年国語「時計の時間と心の時間」実践編4
4時間目である。本時は、事例や結論や筆者の考えなどがどのような構成で展開されているかを捉えさせたいと考えた。
結論から言えば非常に苦しい展開になった。私の見通しの甘さと教材研究不足(特に指導方法について)が原因である。
今日の課題。
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文の内容を分類して、色分けしよう。
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音読3回(一斉、立って、座って)
補助発問1『心の時間を説明する4つの例を2つのグループに分けなさい。』
〈例1〉その人がそのときに行っていることをどう感じているかによって、進み方が変わる。
〈例2〉一日の時間帯によって、「心の時間」の進み方は変わる。
〈例3〉身の回りの環境によって、「心の時間」の進み方は変わる。
〈例4〉「心の時間」には、人によって感覚がことなるという特性がある。
例えばと言って、 [例1、例4][例2、例3] というようにグループ分けするように言った。
答えは[例1、例2、例3][例4]であるが、正解したのは4人であった。
多くの子は私が間違った例として示した
[例1、例4][例2、例3]
と分けた。なるほど、前者は内的な要因、後者は外的な要因という訳か。
それも一理あると思いながらも、
A 例1、例2、例3
B 例4
として進める。
補助発問2『2段落にA、Bを説明する言葉があります。Aを説明する言葉に緑、Bを説明する言葉に黄色の線をつけなさい。』
これはAが「(心の時間には)さまざまな事がらのえいきょうを受けて進み方が変わったり」、Bが「人によって感覚がちがったり(する特性があるのです)」となる。
この緑と黄色が「心の時間」の説明になる。
例1〜4にも色分けをさせた。
〈例1〉その人がそのときに行っていることをどう感じているかによって、進み方が変わります。
〈例2〉一日の時間帯によっても、「心の時間」の進み方は変わります。
〈例3〉身の回りの環境によっても、「心の時間」の進み方は変わります。
〈例4〉さらに、「心の時間」には、人によって感覚がことなるという特性があります。
さらに7段落にもある。
「ここまで見てきたように、『心の時間』は、心や体の状態、身の回りの環境などによって、進み方がちがってきます。また、私たちはそれぞれにちがう『心の時間』の感覚をもっています。」
補助発問3『「時計の時間」の説明に青で線を引きなさい。』
これは2段落と7段落にある(略)。
さらに7段落の後半に「まとめ」としてオレンジ色で線を引かせた。
「それと同時に、『時計の時間』と『心の時間』には〜。」
「『心の時間』の感覚のちがいもあわせて考えれば〜。」
の2文である。
(実はここまでで45分が終わってしまった。)
最後に8段落の色分けをする。
『8段落は筆者の「考え」が書かれています。「考え」には赤で線をつけます。本当なら、8段落は全部赤なのですが・・・』
補助発問4『8段落を緑、黄、赤で色分けしなさい。』
「このように考えると、生活の中で〜」※これは線を引いても引かなくてもよいと言った。考えには違いないが最も重要というわけではないからである。
「さまざまな事がらのえいきょうで〜」
「また、人それぞれに『心の時間』が〜」
「私たちは、二つの時間と共に〜」※これも線を引いても引かなくてもよいと言った。
「そんな私たちに必要なのは『心の時間』を〜」※これは絶対!
補助発問5『全体の中にもう一つ「考え」があります。赤の線をつけなさい。』
これは1段落。
「私は、『心の時間』に目を向けることが〜」
次の時間に20分オーバーしてしまった。
こうして完成した子どもたちの色分け教科書。





シンプルじゃない授業をやってしまった。
だが、子どもたちは一所懸命考えてくれたので、学びはあったと信じたい。
また、線を意識させながら音読することで、構成を理解していくための一助になればと思う。
この授業は問題が多かったが、失敗も大切な結果であるので授業の実際をそのまま示した。ぜひ、踏み台にしていただければと思う。
こちらは成功例しか出してません(笑)↓↓↓

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