6年国語「時計の時間と心の時間」実践編2
「時計の時間と心の時間」の2時間目。
今日の学習はちょっと退屈かもしれない。
学習課題を全員で読む。
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心の時間を説明する4つの例を確かめよう。
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『「はじめ、中、終わり」の「中」に心の時間を説明する4つの例があります。一つ目の例を見つけて指を置いたら座りましょう。全員起立。』
『座った人は近くの人と同じになっているか確かめましょう。』
全員が座ったら、指を置いた部分を全員で読む。
退屈な課題なので、こうやって動き(立つ、指を置く、座る、読む等)を入れて、頭を働かさせる。
退屈な課題は、ボーッとする子を生むからである。学習活動は本当に活動させないと学習にならない。
こうやって例1〜4をまとめる。
〈例1〉
その人がそのときに行っていることをどう感じているかによって、進み方が変わりまする。
〈例2〉
一日の時間帯によっても、「心の時間」の進み方は変わりまする。
〈例3〉
身の回りの環境によっても、「心の時間」の進み方は変わりまする。
〈例4〉
さらに、「心の時間」には、人によって感覚がことなるという特性がありまする。
※私は縦書きでも数字の方が分かりやすいと思ったら漢数字にせずに数字で書く。数量や番号などは数字にすることが多い。
途中、簡単な説明や実験を入れた。
まず〈例2〉である。
子どもたちの30秒当てゲームの結果を黒板にまとめる。
2回ゲームをした平均値に手を挙げさせる。
クラスの結果は次のようになった。()内は最大値と最小値。
朝 30.2秒(26〜34秒)
昼 30.8秒(27〜33秒)
夕 30.1秒(28〜33秒)
教科書の結果とずいぶん異なる結果を次のように説明した。
・教科書の「朝」は朝食前であり、朝食を食べて歩いて登校してきた君たちの状態とはかなり違う。
・教科書の実験では、参加者が30秒と思った時に合図を出してから、「今のは34秒でした」というように、結果を教えてもらえないと思われる。いつも結果が確かめられる君たちは、回を重ねる毎に、30秒を当てるのが上手になっていく。(自分の結果を見て「うんうん」とうなずく子数名)
・これらの結果はあくまで「平均」であり、人によっては例えば「朝25秒、昼35秒」というように全体の結果とは逆の傾向を示す人がいてもおかしくはない。君たちの結果も26秒〜34秒の幅があったように、一人一人が違う。全ての人が朝、夜に時間が長くなるというわけではない。
次に〈例4〉について実際に「簡単な実験」をしてみた。
自分の心地よいテンポを見つけさせ、さらにメトロノームの打ち出すリズムで一番近いものを見つけさせる。
授業が始まる前に音楽室にメトロノームを取りに行ったら壊れていたので、急遽iPhoneで無料アプリをダウンロード。教室にはAppleTV(私物)がテレビにつないであるので、電子メトロノームを映し出した。
中央の数値が1分間の拍数である。
結果は次のようになった。数字は拍数、()内は人数。
50(1)、60(1)、70(0)、80(2)、90(2)、100(1)、110(1)、120(6)、130(5)、140(4)、150(4)
少ない子と多い子で実に3倍の違いがある。
この数値と性格に関係性は見つけられず、「えっ?!この子とこの子が同じ数字?」というのもあった。
もう少し確認したいこともあったが、 時間切れで本日はここまで。
少々、退屈な授業であったかもしれないが、30秒当ての結果や自分のテンポの数値化ができて、子どもたちにとっては4つの例を少しでも実感できる時間になったと信じたい。
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