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6年国語「時計の時間と心の時間」実践編6

前回、あまりにも事件簿の文章量が多く、作文に時間が取れなかった。

それ以上に問題だったのは、子どもたちの作文に事件簿の効果が見て取れないことである。おそらく心の中では十分に影響を受けているのだと思うが、もっと事件簿の具体的な事例で考えさせ、それを文章に表させたい。

少々欲張りかもしれないが、少しハードルを上げることにした。

昨日の国語の黒板を消さずに残しておいたため、課題は昨日と同じ、

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自分のまわり(家族、親しい友達、クラス、学校、地域)に起こる、心の時間のずれ事件を減らすことはできるだろうか。
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であるが、ここに課題を追加した。
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体験を交えて書こう。
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自分としては異例のダブル課題である。
そして、
「あの時のあの事件はこうしていれば防げた。」
「あの時のあの事件はどうやっても防げなかった。」
という説明を加えるように言った。
 
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ハードルを高く設定した時には、飛び越えやすくする工夫もする。
『分からないことがあったら近くの人に教えてもらいましょう。』
『どう書いていいか分からなかったら友達の作文を読ませてもらいましょう。』
『難しいことは友達と相談していいです。』
なので教室はガヤガヤとうるさく、立ち歩く者もいる。
 
私は今日は非常に慌ただしい日程である上に急な仕事まで入り、子どもたちに個別の指導をする余裕がなかった。
 
ダブル課題丸投げ状態
 
である。しかし、きちんとやらせる手だてもしっかり取った。
 
黒板に進捗状況が分かるようにネームプレートを置かせた。
 
〈家族〉太郎、一郎、花子
〈親しい友達〉三郎、さくら、健太
〈クラス〉
〈学校・地域〉次郎
 
というように作文が進んでいくとネームプレートが動くようにした。
時々、進んでいない子に声がけをしたり、個別指導したりした。
どうしても進めなかった子は休み時間に個別に指導をした。
休み時間を使ってもできなかった子もいた。
 
今日は慌ただしくて学校で子どもたちのノートを見ることができず、めずらしくお持ち帰りとなった。
 
ざっと読んで評価する。
A(自分なりの明確な考えをもって作文を書いている)13人
B(自分なりに考えて作文を書いている)10人
B−(考えはもっているが文面に表れていない)4人
C(心の時間についての考えになっていない)2人
 
とりあえず、この学習はここまでで一区切りとしたい。
 
一川誠さんにぜひ、子どもたちの作文を届けたいと思うが、その作文の指導は課外に行うか、別に作文の指導として国語の時間に行うことにする。Aに至らない16人にはもう一度手だてを取って、1人でも多くAにしたい。
 
成果と反省はまた後日まとめるが、自分としては非常に手応えのある授業実践になった。

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