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6年生国語「カレーライス」教材研究(1)

私、課題ボーダーは今年度6年生担任となった。

前回の「教育シンプル化計画」でも述べたように普段は仕事のお持ち帰りのない私だが、週末に国語の教科書を持ち帰って眺めてみた。
国語の最初の教材は「カレーライス」である。さっそく、教材研究にとりかかる。
教科書の題名の横にある『登場人物の心情をとらえ、感想をまとめよう』という単元のねらいを念頭に3回くらい黙読する。
仲違いしてすぐに息子に寄り添う父と寄り添いたくても寄り添えない葛藤に揺れる息子のやりとり。心情曲線で二人の仲をグラフにするのも面白いかと思いながらさらに黙読を重ねる。
題名の「カレーライス」が気になりここから切り込んでみる。まずは題名で課題を10個作ってみる。
 
1題名は何ですか。
2カレーライスと言われてうれしい気持ちになりますか。いやだなという気持ちになりますか。
3どんな時に食べる食べ物ですか。
4カリーとカレーではどんな違いがありますか。
5食べ物が題名の物語を思い出してみましょう。
6題名が「ひろしとお父さん」や「お父さんとけんか」ではどうですか?
7カレーライスがどんな役割をしているのでしょう。
8ステーキではお話ができたでしょうか。
9カレーライス、ハンバーグ、エビフライの中でこの話に一番合っているのはどれだと思いますか。
10カレーライスという題名は読者を読む気にさせるでしょうか。
11カレーライスよりぴったりくる題名を考えてみましょう。
 

勢い余って11個作ってしまった。これらの課題は授業に使えるものでも使えないものでもいい。教材研究の一つであり、課題作りのトレーニングのひとつである。もちろん授業で使えればなおいい。

11の課題を作って気付いたが、この物語の題名は「カレーライス」しかありえない!家庭的でありながら、大人と子どもの線引きをきちっとするカレーライス。ひろしは中辛のカレーライスを作って父と食べることで、その線を乗り越えた。父親の監視下に置かれることに反発した理由を無言で説明したのだ。こんなふうに題名からだけでも物語の主題に近づけることもある。

そんなことを考えているうちにひとつの学習課題が思い浮かんできた。(続く)

6年国語「カレーライス」教材研究(1)

6年国語「カレーライス」教材研究(2)

6年国語「カレーライス」実践編1

6年国語「カレーライス」実践編2

6年国語「カレーライス」実践編3

6年国語「カレーライス」実践編4

6年国語「カレーライス」実践編4.5 

6年国語「カレーライス」実践編5

6年国語「カレーライス」実践編6

6年国語「カレーライス」まとめ 

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