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6年国語「時計の時間と心の時間」教材研究(1)

「時計の時間と心の時間」は新教材である。「笑うから楽しい」とセットで7時間の扱い。

「笑うから」2時間、「時計の」5時間が教科書会社の薦める標準的な時間である。

これはあくまで目安で、ねらいさえ達成できれば

「笑うから」0時間、「時計の」7時間

「笑うから」7時間、「時計の」0時間

でもよいわけである。学級の実態に応じて選んだり、軽重をつけたりしてかまわない。

そう考えると「笑うから」2時間、「時計の」5時間の配分が中途半端な気がしてならない。共倒れしそうな気がする(苦笑)。

私はどうするか。今のところの結論としては、

「笑うから」0時間、「時計の」5時間

無理なら

「笑うから」0時間、「時計の」6時間

それでも無理なら

「笑うから」0時間、「時計の」7時間

要するに「時計の」一本で行くということである。

7時間の学習が5時間で終わればなおよい。2つの教材をやらないとねらいが達成できないという訳ではないだろう。6年生は忙しい。

教材文を一読する。なんだか情報がごちゃごちゃしていてすんなり頭に入ってこない。

私は大学の時に心理学専攻だったのでこの手の実験は読んでいて想像がつく。しかし、子どもたちにはどうなのだろう。途中、こんな表現がある。

「・・・時計を見ないで三十秒の時間を計ってもらい・・・」

頭の中に?????が浮かぶ。私には「計る」という言葉には器具を用いて正確に数値化するようなイメージがあるため、「時計を見ないで」とつながらない。しかし、「計る」という言葉には器具を使うという約束はないので、心の中で「1,2,3・・・」と数えても「計る」ことになるということだろう。私なら「時計を見ないで三十秒の長さを予想してもらい」と書くだろう。原文を子どもたちはどう捉えるのだろう。

それ以外にも子どもたちの頭にすんなり入りづらい表現が多いように感じる。

これは単元に入る前から、何度か音読をしておいた方が絶対によい!

意味調べもしておけば理想的である。

さらに余裕があれば、本文中の2つ目の事例にある「30秒当て」を朝、昼、帰る前とゲームのようにして行い、結果を記録させておきたい。

 

さて、本日の授業。うっかり忘れていた新出漢字の学習をまとめて行い、残った時間で「時計の時間と心の時間」の範読を行った。

範読する前に「カレーライス」の題名の横にある●の数を数えさせた。これは宿題等で1回音読する毎に○を塗りつぶしたものである。最初は○を10個描いておき、全部●に塗りつぶしたらまた○を10個描く。

数えさせた●の数を1人ずつ言わせて記録する。

『少なくても怒ったりしないから正直に言うように。』

6年国語「カレーライス」実践編1で紹介した通り、ごまかしてはいけないことをキツく言ってあるので、正直な数値であることを期待したい。

最高で26回、最低で7回。

7回の子はインフルエンザで1週間休んでいた子である。『あと3回くらい読んでおいて』と言った。

そして、「時計の時間と心の時間」の横にも○を10個描かせる。

今日の宿題「時計の時間と心の時間」音読1回である。

授業に入る前に音読を毎日させる予定である。

最初の授業は5日後の4月28日くらいだろうか。それまでに、意味調べも宿題に出そうと思う。(次回は「時計の時間と心の時間」の課題づくり)