課題ボードの威力
一昨年まで同僚だった方が、転出先の学校で、課題ボードを全校に取り入れた。
その話は以前から聞いていたのだが、昨日、たまたま会って、1年間の変容を聞くことができた。
何と!1年間で県の学力調査の全校平均が6点上がったということだった。
もちろん、課題ボードだけに取り組んだのではなく色々な学力向上の取り組みの一つだったのであるが、「まずは課題ボードを使う」というのは中心にあったそうである。
1年間の成果を振り返って、研究主任の方は「ねらいを明確にして授業をしたのがよかった」と言われたそうである。
その学校では、学習課題の作り方を研修に取り入れて、ねらいを達成するための効果的な発問・問いかけについて学ぶ時間を取った。
すると、黒板に書いてある学習課題の文言が変化してきたのが分かるということだった。
もちろん、すべてが順調に進んだ訳ではない。
最初は課題ボードに「足し算の筆算」というように、単元名を書く先生もおられたそうである。
特に若い先生は経験が少ないので、授業の要がどこにあるのかすぐには見えない。しかし、課題ボードに毎時間、書けば意識してそれを見つけようとする。
この学校の改革に拙著学習課題の見える化で学力アップ! 驚異の板書ツール「課題ボード」入門 (授業づくりサポートBOOKS)も少なからずお役に立てたそうで、うれしい限りである。

学習課題の見える化で学力アップ! 驚異の板書ツール「課題ボード」入門 (授業づくりサポートBOOKS)
- 作者: 能澤英樹
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
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