授業をシンプルに楽しく。 教育をシンプルに楽しく。

第1回研修会

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どの学校でも第1回研修会が行われる頃であろう。

私は今年は研究主任を外れたが、過去に5回している。

第1回研修会の日が運悪く4月のポカポカ陽気にでもなろうものなら、研究主任はシーンとした会議室の中で汗とか冷や汗とか脂汗をかいて大変な目に遭う。

しかも昨今は学力向上に対する意識が学校内外で非常に高まっている。研究主任も通常の研修計画の中に学力向上の手だてを加えなければいけないので、更に負担が増える。

これまでの日本の教育では、研究授業と学力向上は別物だった。研究授業がその1時間だけ「予定通り」「活発に」「美しく」「時間通り」終われば、その後のテストでどんな点数になろうと素晴らしい授業と評価された。したがって研修は「授業力をつけ子どもの力を伸ばす」ことより「研究授業をそつなくこなす」ことに時間の多くを割かれていた。普段の授業でならとてもしないような様々な手だてをこれでもかと投入して、1時間の授業だけを見栄えよく成立させる。私はそんな研修のやり方にずっと疑問を抱き続けてきた。

だから4年前に研究主任を命じられ、ちょうど学校に学力向上の指定が来た時は戸惑いながらも心のどこかで『研修を変えてやる!』と思った。1時間の研究授業のための研修ではなく、年間900時間以上ある日々の授業を改善することを研修の中心に置いたのである

平坦な道ではなかった。しかし、自分としては十分な手応えがあった。年度末にあった市内の研究報告の場では「小さな成果ですが」と苦笑しながら前置きして実践を語った。

結果が出たのはずっと後だった。当時、勤務校の県学力調査の平均点は県平均と比較してマイナス1.2だったのが、1年で+0.6、2年で+3.3、3年で+5.8となり、3年間で+7点となった。

4年経った今でも当時の職員から「どうせやるなら、あの時のような成果の残る研修がしたい」と言われる。

私は授業をシンプルに捉え、研修もシンプルに捉えた。その結果、授業からも研修からも無駄がなくなり、子どもの力を伸ばしながら、職員にとっても手応えのある実践が可能になったと思っている。その中で研究推進の軸となったのが「課題ボード」である。

この時の研修の様子を詳しく知りたい方はこちら↓↓↓

研究主任の方にぜひ読んでいただきたいです!