6年国語「カレーライス」実践編5
さあ運命の5時間目。
今日は巻物を広げて友達と見せ合い、会話をする学習である。
必要があれば私も会話に入ろうと自分の巻物に青線と赤線を引いた。

引きながら感じた。この作業は「自分探し」である。
ひろしと自分を比べ、ひろしの気持ちだけではなく、自分らしさも確かめられる作業である。
さらにこれを友達と比べることで、もっと「自分らしさ」が見つけられるに違いない。
「自分らしさ」を確かめた子どもたちは、感想文の中で自信をもって自分の思いを書けるはずである。
ずっと考え続けてきた学習課題も直感的に閃いた。
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友達と楽しく会話をしながら自分らしさを確かめよう。
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黒板に課題を書き、授業がスタートした。
まずは一斉音読。そして、課題について説明する。
『今日は、友達と巻物を見せ合って会話をする学習をします。』
『休み時間におしゃべりするような気軽な気持ちで会話をしてください。もちろんふざけるのはダメですけど。』
『友達と線を比べた時に、友達との「違い」や「同じ」が見つかると思います。きっとそこには何かの理由があったり、経験や感じ方の違いがあると思うのです。それを会話の中で見つけることによって「自分らしさ」を確かめてほしいと思います。』
『最後にノートに「今日の勉強で」という題で振り返りを書いてもらいます。』と言って、項目を示した。
・だれと会話したか。
・ふざけず楽しくできたか。
・どんな話をしたか。
・自分のことで気づいたこと。
・友達のことで気づいたこと。
・ひろしのことで気づいたこと。
・何でもいいから気づいたこと。
・この学習の感想。
この学校には多目的ホールというカーペット敷きの広い部屋があるので、そこに移動して学習をした。
だれとでもいいから、2人か3人で見せ合うように言った。
子どもたちはもちろん仲のいい子と一緒に始めた。





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