6年国語「やまなし」「イーハトーヴの夢」実践編4
今日の課題
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「十二月」の場面を通して、賢治が伝えたかったことを考えよう。
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「十二月」を一読後
前時の振り返りをする。
『「五月」の学習では「かわせみ」を通して、命、死、弱肉強食、つながりなどが表現されていることに気づきました。表面的な物語の流れとは別の裏側の意味があることが分かったと思います。』
『それでは、今日は「十二月」の中で表現されていることを考えてください。』
「いきなり!?」
『はい。ノーヒントでどうぞ。』
5分経過し3人がノートに書いた。
指名し発表してもらう。
「家族のあたたかさ」
「家族の大切さ」
「五月はかわせみが来て弱肉強食といういやなことがあったけど、十二月はそんないやなことばかりではないということ」
板書しながら、3つ目の意見を取り上げる。
『そうだよね。かわせみは弱肉強食を意味していたけど、やまなしはそんないやなことじゃなくて何を意味しているんだろうね?』
かわせみ→弱肉強食
やまなし→????
「おいしさ」「楽しさ」という意見が出た。
『そう!そんな感じで考えてみよう。かわせみの弱肉強食とはぜんぜん違う意味が見えてくるよね。』
さらに考えるきっかけを与える。
『やまなしは落ちたらどうなる?』
「食べられる」
「酒になる」
『そう、かにへの恵みになるよね。それで終わり?その後は?』
「うんこになる。」
『そう、うんこになって川の栄養にもなる!他に何か残らない?』
「種」
『種はどうなるの?』
「流れていく」
『そしてどこかに流れ着いて・・・』
「芽がでる」
「木になる」
『それから?』
「また『やまなし』ができる」
板書で「やまなし」からスタートした→が「やまなし」に戻った。
『ここに表現されていることはどんなことかな?』
子供たちは、だまってノートに考えを書き始めた。
おそらく、初めて「やまなし」を読んだ時には思ってもいなかった到達点に子供たち自身も驚いていることだろう。
残念ながら、手元に子供たちのノートがなく、どんな言葉があったかここで示すことができない。それは次回に。


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