6年国語「せんねん まんねん」実践編
1時間で完結の予定であるが、やってみないと分からない。
「せんねん まんねん」の音読は、前時に3回ほどやった。
まずは音読2回。
課題を示す。
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表現の工夫を見つけよう
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そして、表現の工夫の例として
繰り返し
擬人化
文字(ひらがな)
の3つを示し、例で説明した。
4人のグループをつくり、各グループに教科書の本文をA3にコピーしたものを配った。
そして
「繰り返し」には赤の線を
「擬人化」には青の線を
「文字(ひらがな)」には緑の線を
引くように言った。
どのグループも相談しながら次々と線を引いている。
中には意見の出にくいグループもあるが、自然発生的なリーダーが上手に進めてくれている。
そして1グループから次々と指名して発表。
グループの代表か前に出て、模造紙に線を引いていく。
9つのグループが3巡したところで、意見は出尽くした。
私が想定していた意見はすべて出た。
ここまでで45分。
次の時間。都合で続きは30分しかない。
課題をステップアップする。
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表現の工夫が表す効果を考えよう。
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いくつかの例を示して、グループで考えるように言った。
『一つでも見つけたら先生を呼ぶ』ように言う。
後は子供たちの気づきに任せるしかない!
3分程して、一人の女の子が私を呼んだ。
おとなしくて、ゆっくり考えるタイプの子だ。
「『はるなつあきふゆ』と平仮名で書いているのは、平仮名だと文字数が多くなって、長い時間が経っているような気がするから。」
『なるほど!すばらしい!』
と思わず言った。
最初のグループが一線を突破すると、他のグループも活気づく。
「『はるなつあきふゆ はるなつあきふゆ』と2回繰り返しているだけだけど、何度も何度も繰り返していることを表している。」
「『いつかのっぽのヤシの木に〜そのワニを川がのむ』を繰り返しているのは、そういうことが長い時間の中で何度も繰り返されてきたことを表している」
という感じで、次々の意見が出て、私は「すばらしい!」「その調子で!」と認めていく。
そんな中、こんな意見も出た。
「『その』『その』『その』『その』・・・と繰り返されているのは、弱肉強食を表している。」
心の中で「ごっつぁんです!」と叫んだ!
「弱肉強食」は「やまなし」に流れるテーマの一つである。
全てのグループが意見をもてたところで、1グループずつ発表した。
子供たちから出た意見は模造紙の中から推測していただきたい
グループで考える時間が15分。その発表が15分で、持ち時間の30分ぎりぎりで終了。
最後に、詩を読んだり、ノートにまとめを書かせたかったりしたが、時間切れ。
しかし子供たちは、詩の中には作者が意図した工夫があり、それが作品を効果的に見せていることに気づいたと思う。
この学びが「やまなし」でも生かされることを願う!

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