6年国語「私と本」「森へ」教材研究
6月も半ばでそろそろ1学期のゴールを見据えて取り組まなければならない頃になった。
私の教室では先週からテストラッシュである。(4月、5月に手をつけられなかったテストを一気にやった)
そして国語はどーんと「森へ」が来た。長い。難しい。
えっ?これ5時間でやるの?しかも「私と本」もセットじゃん。
ここは簡単に済ませたいところである!
しかし「森へ」は市販テストに入っている教材である。
ここまで「カレーライス」平均98点。「時計の時間〜」平均98点と来ている!
「森へ」もしっかり読みこませ、高得点を狙いたい!
単元のねらいは何?
指導書にはこうある。
◎これまでの本との関わり方を振り返り、グループで発表し合うことで、今後の読書生活の幅を広げることができる。
これで「読む5時間」である。教科書には作文を書く活動もあるが「読む」のみの扱いでよいようだ。
もう直感的に「POPで行こう」と閃いた。
ちなみにPOPとは本屋さんでよく見る、商品の横に置いてある小さな広告である。手書きの物が目を引く。
自分の中でPOPにゴーサインを出すためには二つの手続きが必要であった。
まずは、学習指導要領によるねらいの確認である。
読むこと(1)オ 本や文章を読んで考えたことを発表し合い,自分の考えを広げたり深めたりすること。
よしよし、このねらいならPOPで達成可能である。
さらに言語活動を確かめる。
読むこと(2)エ 本を読んで推薦の文章を書くこと。
もうジャストミートである。
教科書P70のような作文を書かせようとすると指導が大変だが、POPなら指導も簡単だし、時間もかからない。
二つ目の手続きはPOPが6年生の学習として適しているのかを確かめることである。
実はずっと前にPOPの授業をしたことがあって、その時は4年生だった。
ネットで検索してみると・・・・。
あっ!中学生でもやってる。
あっ!「森へ」でPOPやってる。でも、これ全12時間だって。
まあ結論としては6年生はPOPオッケー!
〈追記〉
この記事を書いた次の日、5年生の先生と話をしていたら、新しい5年生の国語の教科書にPOPが出て来たそうである。単元は「千年の釘にいどむ」。今の6年生はPOP作りをしていないので、今回はこの計画で進めようと思う。
さて、POPを書かせる前に子どもたちには2つの準備が必要である。
(1)「森へ」音読5回以上(家庭学習・課外で確実に)
(2)子どもたち一人一人が紹介する本の選定
私も準備が必要だ。
(1)自分の人生に影響を与えた本
(2)POPの実物
POPは以前は書店で写した写真を見せたが、今は実物を持っている。
拙著学習課題の見える化で学力アップ! 驚異の板書ツール「課題ボード」入門 (授業づくりサポートBOOKS) が発売されてから全国の書店に郵送したものである。
(これらのPOPにどれだけの効果があったのかは分からないが、人生で「自分の本のPOPを作って書店に送る」という経験をしたことは非常に面白かった。)
授業のスタートに向けてさっそく明日から準備を進めよう!
得意のシンプル授業で、子どもたちが楽しく、先生も楽しい(楽ちん)な実践を公開できればうれしい!