6年国語「学級討論会をしよう」実践編2
今日は児童集会があるために、国語がある2限は30分しか時間が取れない。(6年生は準備があるからだ。)
『30分ありゃできるだろ』
と思って第1回学級討論会へと突入した。
今日の学習課題。
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自分の役割を果たしながら第1回討論会を進めよう。
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※ちなみにこの課題は適切ではなかったと後から気づいた。それは次回に。
議題は『宿題は、自主学習中心か、先生が考えた内容中心か。』である。
Aが「自主学習」派
Bが「先生が決めた内容」派
黒板に進行プログラムを書いた。
1 初めの主張(A、B)
2 質問(A、B)
3 応答(B、A)
4 最後の主張(A、B)
5 まとめ(C)
A、Bグループにはメンバー全員にどこかで出番があるように進めていくよう言った。
また、プログラムの合間には相談タイムを入れることも説明した。
司会は私が行った。
『それではAの人、初めの主張をしてください。』
3か所で主張が始まるものだから、子どもたちもよく聞き取れない。
「もっと大きい声で言って。」
「ボリュームマックス!」
と声がかかる。
特に必死なのが記録を命じられたCグループである。
初めの主張が終わって質問タイムに入る前に作戦タイムが必要だ。
この作戦タイム。A1、A2、A3、B1、B2、B3の6グループの質問が揃わないと一斉司会ができないため余計に時間がかかる。
質問が終わって、応答に入る時も6グループの回答が揃わないといけないためロスが生まれる。(次回からはCに進行もさせようと思う。)
というわけでプログラム3まで進んだところで30分は終わってしまった。

続きは無理矢理、時間割を変更して6限に行った。
4 最後の主張(A、B)
私は『難しかったら最初の主張に考えを付け加えて主張する』よう言った。
少し時間がかかったが全グループがクリアした。
ちなみにプログラムの1〜4までで誰がどんな発言をしたのかは、私は全く把握できなかった。Cグループの記録頼みである。
ようやくA対Bの討論が終わり、Cグループにやっと本格的な出番が来た。
5 まとめ(C)
これは、一番準備の時間がかかった。
私は、『教科書の文例を参考にして』『こんなに詳しくなくてもいいから』『説得力があったグループとその理由は必ず。説得力で負けたグループのよいところも言ってフォローしてあげて』と説明した。
その間、A、Bグループはノートに振り返りを書かせた。
・自分の役割を果たせたか
・グループでがんばっていた人
・相手のグループでがんばっていた人
・難しかったこと
・楽しかったこと
・感想
ほぼ同じくらいにC1、C2、C3グループが意見をまとめ、「まとめ」の発表を行った。
参考までにC3グループのまとめをここに引用する。
※()内は私の補足。
A3チームの(自主学習中心の方がいいという意見の)方が説得力がありました。考える力がつくということと、苦手をこくふくできるということが伝わったからです。(クラスのみんなは)一人一人苦手が違うと思います。(また)考える力も大切だと思います。
しかし、B3チームの(自主学習中心だと)一人一人に差ができてしまうという意見もよかったです。
なので、宿題は毎日自主勉強1ページと、先生が決めた宿題をちょっとだけ出せば、考える力ものび、一人一人の差も少なくなると思います。自主勉強だけをさぼる人がいたら、その人が悪いと思います。
最後の「自主勉強1ページと先生が決めた宿題ちょっと」では学力の保障はできないと思ったが、これだけ書ければ「まとめ」の役割は十分果たしていると言える。
ここまでで6限の35分が経過し合計65分の討論会となった。
第2回、第3回はもう少し時間短縮できると読んでいる。
議題については、「ねこ・犬」「海・山」「ごはん・パン」のライト級にしなくてよかったと感じている。
「宿題」という身近で、ある意味切実な(笑)テーマだったため、子どもたちがより真剣に考えることができたのが成功の要因である。
ヘビー級だからよかったという訳ではなく、議題として今回のは適切だったという意味である。次回もヘビーな話題で行くが、もう一度吟味して子どもたちに与えたい。
子どもたちが帰ってから、さっそくノートを見て評価をした。
その結果は次回に。
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