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テストの採点

4月上旬、県下一斉に2〜6年生の学力調査が行われる。

4教科30人のテストの採点はなかなか骨の折れる作業である。昨今の学力向上の影響を受け、問題も文章による記述式のものが多くなり、当然、採点も思考を要することになる。特に6年生のテストは問題も多くて複雑である。

教育のシンプル化を目指す課題ボーダーとしては、このような作業を効果的に進めるのは大きな課題である。

1日目は国語と理科。2日目は算数と社会。できればテストが終わったのと同時に採点も終わらせたい。それは無理としても、2日目の勤務時間内には採点は済ませてしまいたい。

当然のことながら2つ目の理科のテストの時は、試験監督をしながら国語の採点をする。仕事を早く済ませようと心がけている人には常識と思うが、テストの採点を1枚1枚してはいけない採点は1問1問するのである。(ミニテストは別であるが)

例えば問題1が漢字の書き取りと読みだとすれば、漢字数問と読み数問の答えを頭に叩き込み、1人分終わったらすぐに次の答案をめくる。めくるスピードが遅いと作業効率が一気に落ちるので、滑りやすい時は指サックが必須である。漢字計算程度であれば5問くらいまとめて丸付けをする。記述の問題だと1問で次々とめくっていく。その方が正確に採点ができるし早い。時々、職員室で1枚1枚テストの採点をしている人を見る。横に答えを置いて、1問1問見比べながら採点している。私から見たらスロービデオである。

国語の採点が終わったのは理科のテストが終わるのとほぼ同時であった。テストは45分間と延長の5分間で50分間。4教科の採点にかかる時間はざっと200分=3時間20分である。2日目の算数のテストの時は、理科の採点。社会科のテストの時は、算数の採点。どれも採点がテストとほぼ同時に終わる。

問題は最後の社会科のテストの採点である。テストが終わると、子どもたちに筆箱から赤鉛筆だけを出させ、筆箱はしまわせる。机の上はテストと赤鉛筆だけの状態にさせる。絶対に消しゴムや鉛筆が出ていない状況を作り、確認をする。

そして、記号や言葉を選んで書くような簡単な問題の答えを読み上げ、正解なら丸、不正解なら赤で正答を書くように言う。一見横着なやり方に思われるかもしれないが、評価は早い方が学習の効果が上がるという心理学の研究結果がある。この方法は自分の答えをすぐに見直せ、テストを通して学力を向上させられる教育効果の高いやり方である。

残りの記述式の問題や漢字が正確に書けていないと正解にならないような問題は、昼休みに私が丸付けをした。昼休みは厳密には勤務時間外なのでここでの仕事は残業なのであるが、勤務時間後に残業するよりはいい。

こうして4つのテストの採点を無事、勤務時間内に終わらせることができた。職員室の隣の席の先生は「土日に学校に来て丸付けしなきゃ」とため息をついておられた。これが標準的な学校の先生の姿と思う。

ちなみに私はテストの時も課題ボードに課題を書く。

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