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6年国語「カレーライス」実践編1

単元に入る前日に「『カレーライス』音読3回」を宿題に出した。

そして1時間目、机の上にノートを出させ学習課題を書かせる。
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 物語の設定を確かめよう。
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この課題には表からは見えない裏側の意図がある。
『登場人物を3人書きなさい。それから物語の簡単なあらすじを書きなさい。』
教科書は出させない。
『3回読んできたはずだから簡単に書けるはずだね。』
スラスラと鉛筆を走らせる子どもたちの中に、鉛筆を握りしめたまま固まっている子がポツリ、ポツリといる。10分程して、
『宿題の音読をしてこなかった人は立ちなさい。』
と言った。8人が立った。全員、プリントの宿題はしてきているのだが音読をしていない。
『君たちはごまかせる宿題はごまかそうという姿勢か?』
『その姿勢でこれから1年、その先の中学校生活、ずっと先の社会人生活も過ごすつもりか?』
『ずっとごまかせたらよいかもしれないが、ばれた時には相手を傷つけ、自分も信用を失う。失った信用を取り戻すのは容易なことじゃないぞ。』
ポロポロと涙をこぼす子もいた。
『今日の課題は家でやって来い。』
そしてきちんと音読をしてきた子をほめた。『ごまかさずにきちんとやっている君たちのがんばりを神様はちゃんと見ている。必ずがんばりは結果に出るから、この姿勢を崩さずに取り組んでほしい。』
今日の「カレーライス」の学習はここまで。残りの時間は宿題の丸つけや漢字の学習にあてた。
今後、もう少し音読を重ねてから感想を書かせる。(続く)