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6年社会科「自由民権運動」実践編(前)

拙著学習課題の見える化で学力アップ! 驚異の板書ツール「課題ボード」入門 では、学習課題の一つの分類として、「知識・理解型」「思考・判断型」「表現型」「技能型」を挙げ、それぞれに典型となる表現を例示した。

知理「〜を知ろう。」
思判「〜について考えよう。」
表現「〜にまとめよう。」
技能「〜ができるようになろう。」
などである。
これらの学習課題は教師が分かりやすくゴールを示し、教師と子供たちが目標を共有するものだが、これらとは別に子供たちにはゴールを見せない「発問型」がある。
 
 
例えば自由民権運動のこの絵を提示して、どのような学習課題を設定するか。

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今回、この授業を実践する機会があったので拙著学習課題の見える化で学力アップ! 驚異の板書ツール「課題ボード」入門 でも紹介したこの課題を試してみた。

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きゅうすは、だれからだれに投げられたのだろう。

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絵の中にいる人の名称を教える。手前から
弁士、警察官、聴衆
まずは、一人で考える。
教科書や資料集を見ながら、または予想しながら、自分なりの考えを書く。
 
子供たちにはノートに次のように書くように言った。
きゅうすは    から、    に投げられた。
弁士は   (訴えている内容)    
警察官は   (何をしようとしているか)    
 
子供たちのノートを見ると多くの子が
きゅうすは、聴衆から警察官に投げられた。
と書いている。中には
きゅうすは、聴衆から弁士に投げられた。とか
きゅうすは、弁士から聴衆に投げられた。とかあって吹き出してしまう。
早く書けた子は、弁士と警察官の行動について考える。
 
そして、グループになって、画用紙に意見をまとめる。
 
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どのグループからも意見が出た。(続く)