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6年国語「やまなし」「イーハトーヴの夢」実践編5

この時間は、研究授業である。
 
「やまなし」5時間目。最後の授業となる。その後は3時間で宮沢賢治の他の童話の「紹介カード」を書く学習に移る。
 
残念ながらここまでで0.5時間×2の延長があり、全8時間で「やまなし」「イーハトーヴの夢」を教え切るという目標は達成できなかった。
 
今日の課題
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自分にとっての「最も魅力的な場面」を決めて、引用文と解説をカードに書こう。
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〈解説〉に書く内容が難しいと思われたので説明した。
 
・どんな様子が表されているか。
・どんな言葉が効果的に使われているか。
・何かを象徴している色はないか。
・賢治が伝えたかったことは何か。
・「かわせみ」「やまなし」が表していることは何か。
・「五月」「十二月」を通して宮沢賢治が伝えたかったことは何か。
・物語全体を通して宮沢賢治が伝えたかったことは何か。
 
また、これらのことを具体的に表現するとどうなるかを例文で示した。
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この時間、まずノートに引用と解説を書いたのであるが、ノートに書くだけで1時間終わってしまった。
書かれた内容は次回カードになったものを紹介するが、「やまなし」5時間目とは思えないような〈解説〉ができた。
 
一つ反省だった点は課題の「最も魅力的な場面」という言葉である。
 
「最も魅力的」というのは、主観的な視点である。
 
しかし〈解説〉は客観的な視点である。
 
そのずれが一部の子には障壁となっていた。
 
特に、青線で引いた「美しい表現」を選んだ子は苦しそうだった。
 
それでも何とか書いていたのでそれは立派だった。
 
「最も魅力的」ではなくて、何と聞けばよかったか。
 
それはまだ思いつかないが、「作者の意図が感じられる」「作者の工夫が感じられる」ような客観的視点の選択がよかったのではないかと思っている。
 

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